痛みは感じるが、十分の一位にやわらげる
当院では和痛分娩の方が分娩出血量が少なく、鉗子吸引率も低い。
かつて無痛分娩は、全身麻酔下で行われることが多かったが、脊髄(せきずい)のそばの空洞(硬膜外腔)に麻酔薬を流し込む「硬膜外無痛分娩」がとって代わるようになった(下の図参照)。この方法では、意識を正常に保つことができる。自分で痛みを訴えて局所麻酔量を決められる、さらに自然にいきめる。
当院では低濃度の局所麻酔薬に医療用麻薬を混ぜる手法を確立して、痛みを感じる知覚神経には働くが、筋肉を動かす運動神経には作用しないため、自然にいきめるようになった。
初回硬膜外注入 お兄さん法の分割投与で患者の様子を見ながら
アナペイン:0.1%+フェンタネスト混合液を10ml
効果が悪い時にはカテーテルの位置を変更して
アナペイン:0.1%+フェンタネスト混合液を5~7ml追加
持続硬膜外注入 シリンジポンプ50ml用で8ml/時間
アナペイン0.2%:24ml、生食:24ml、フェンタネスト1A:2ml
子宮口が7cmを超えたらワンショット法に変更する
麻酔事故はおこさないことが大切ですが、スタッフ全員がCPR心肺蘇生術の講習を定期的に受けていますので、全脊麻状態になっても慌てないで人工換気が出来る準備をしています。我々に安心してお任せください。